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日本でただ一つのホテル灯台

神戸港沖から六甲山、市街を望むと1000万ドルといわれる光の帯の中に、小さく閃光する赤と緑の光が見えます。これは日本では唯一、世界でも大変珍しいホテルに立つ灯台から発せられる光です。

昭和39年、神戸京町に開業した旧「オリエンタルホテル」の屋上に“港町神戸のシンボル”として日本で初めてホテルの敷地内に灯台が設置されました。
平成7年に阪神淡路大震災が発生し、全壊した旧「オリエンタルホテル」は閉鎖を余儀なくされ、ホテル灯台も一時ともしびを消しました。
その後、震災当時、京町の「オリエンタルホテル」の姉妹ホテルとして建築中だった神戸メリケンパークオリエンタルホテルに灯台を受け継ぐことになりました。
平成7年7月7日 午後7時7分に点灯式が挙行され、赤と緑の光がゆっくり回り始めると、港に停泊する船からは汽笛が鳴らされ、777発の花火が打ち上げられました。

その日からずっと、日本でただ一つのホテル灯台は、海上保安庁から認可を受けた公式灯台として、神戸港を行き交う船の安全を見守り続けています。

▼ 神戸メリケンパークオリエンタルホテル灯台について

・所在地:兵庫県神戸市中央区波止場町5-6
・点灯年月日:平成7年7月7日 午後 7時7分
・塗色:白色
・構造:塔型 鉄造
・光り方:単閃赤緑互光  毎10秒に赤1閃光、緑1閃光
・光が届く距離:20海里(約37キロ)
・構造物の高さ:4.8メートル
・海面から光までの高さ:55メートル